動脈硬化リスクの高いメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)は、早期に発見して生活習慣改善に結びつけることで深刻な状態になるのを防ぐことができます。メタボリックシンドロームは、内臓脂肪が蓄積したことで高血圧、高血糖(糖尿病)、脂質異常症など動脈硬化リスクの高い複数の疾患を起こしている状態です。肥満と複数の生活習慣病が重なると、検査数値が悪くなくても動脈硬化を進行させてしまいます。生活習慣病は自覚症状なく進行してしまうことが多く、早期発見が重要です。
特定健診はメタボリックシンドロームの方やその予備群を早期に発見することを目的に行われています。メタボリックシンドロームの方やその予備群と診断されたら、特定保健指導によって生活習慣の改善とその継続を支援しています。動脈硬化を進行させて脳出血や心筋梗塞などの深刻な発作を突然起こすことがないよう、健診を受けて早期に発見し、適切な生活習慣の改善を始めるきっかけにしましょう。
特定健診の対象となるのは、実施年度中に40～74歳になる医療保険加入者、そして満75歳以上の後期高齢者医療保険加入者となっています。受診をご希望される場合には、事前にご予約ください。また、受診の際には、自治体や保険者から郵送された受診券や健康保険証が必要になります。